PCに関するメモ

PCでのトラブル、気付いたことを記載していきます

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ワゴンRでターボが効かないからといって、必ずしもタービンブローではない話

今回はPCではなく車の話。

結婚して子供ができて以来、使えるお金が限られるために、PCと同様に車も ドケチ 極力金を掛けないようになった。

半年前、兄が軽自動車税が上がる前に新車を買ったのだが、前に乗っていたMD21S AZワゴン ターボ (ワゴンRのOEM)の下取りがゼロだったので(15年落ち、10万キロなので)、せっかくだからそれをもらうことにした。

オイル交換はこまめにしており、車検もディーラーでしっかり受けていた関係で、15年落ち、10万キロの割に機関は絶好調だった。
そして、もらってから半年乗ったので、一度オイル交換を行った。

ところが、それから50kmほど走ったところで、急にターボが効かなくなってしまった。しかも、アクセルを吹かすと、キリキリ金属音がする。そして、臭い。有毒ガスが入ってきているのか、内気にしておかないと頭が痛くなる。

さて、車に詳しい方々なら何が起きたかは容易に想像がつくだろう。
15年落ち、10万キロのターボ付きのワゴンR…。そして異音に異臭。
そう、タービンブロー。

ただ、白煙などは出ておらず、エアフィルターも綺麗でオイルの戻りは起きていない。したがって、まだ他の問題の可能性もある。

ターボの原理を考えれば、タービンが動作していればインタークーラーへ圧縮された空気が出てくるはずである。
ということで、インタークーラーを外して、アクセルをふかした際にインタークーラー入口へ空気が出るか試してみた。
といっても、アクセルを踏むためにはボンネットから離れなければいけないので、ビニールひもをガムテープに付けて、空気が出るかわかるようにした。
wagonr-001.jpg
アクセルをブゥーンと吹かす(4000rpmぐらい)。

…出てこない。
やはりタービンブローか。

タービン交換となると、ディーラーだと30万円コース、一般整備でもリビルドタービンで費用を抑えても10万円ぐらいはかかるだろう。

ヤフオクでリビルドタービンが2万円ちょいなので、何とか自分で換えられないか考えてみた。
今まで、マフラー交換やリヤサス交換、フロントブレーキ交換、サーモスタット交換、ドライブシャフトブーツ交換程度なら行ったことはあるが、ターボ交換はさすがに初めてだ。

考えていても仕方ないので、とりあえず

ターボユニットを外せることができれば、付けることは可能だろう

という楽観的な考えで挑戦してみることにした。


バンパーを外して、エアフィルター類などの邪魔になるものも全て外す。
wagonr-002.jpg

ターボユニットが見える。
ラジエータ、コンデンサを外さないと、難しそうだ。
しかも、ユニオンボルトやオイルパイプまで換えようとすると、センターパイプまで外さなければいけない。
そして、ホース類が固い。外れない。プロはカットするそうだが、素人は新しいホースの入手が困難だ。

結局、作業の手間と部品の入手、失敗のリスクを考えると、10万円出しても諦めがつきそうだと思った矢先、何か部品が外れていることに気がついた。
wagonr-003-1.jpg

ターボの排気ユニットと吸気ユニットを繋ぐ金属バンドのようだ。
裏側はススで真っ黒。
wagonr-004.jpg

まさか、ここから排気ガスが漏れてタービンが回っていないのか?
こんなわずかな隙間から?
wagonr-003.jpg

もう夕方で暗くなってきたので、このバンドをタップ(長さが合うボルトがなかった)で止めて、一旦車を元に戻すことにした。
wagonr-005.jpg

で、もう一度、駄目元でアクセルをブゥーンと吹かしてインタークーラー入口の確認を行ったところ、ちゃんと空気が出ている!
wagonr-006.jpg

バンパーも取り付けて走行確認したところ、ターボ復活!
しかも、以前よりもビンビン回る!


結局、タービンそのものは問題はなく、ターボの排気ユニットと吸気ユニットを繋ぐ金属バンドが外れていたために排気ガスが抜け、タービンが回らなかっただけだった。
キリキリの金属音も、この外れていた金属バンドが振動で震えていたからで、また触媒を通っていない排気ガスが漏れて室内に入ってきたために、頭痛がするぐらい臭かったのだ。

ターボが効かない、しかも多走行車ときたら、すぐにタービンブローを疑ってしまうが、こういったケースもあるようだ。

実際、タービンをリビルドしている会社では、返却コアのタービンに異常はなく、何故わざわざターボ交換したのか分からないということがあるらしい。

もちろん、白煙モクモク、エアフィルターがオイルでビッショリであれば間違いなくタービンブローだろうし、実際にタービン異常の事例も沢山あるので安易な判断は危険だが、ターボが効かない現象の何割かはタービン異常ではなく別の理由だろう。

PCでも、よく思い込みや勘違いで、問題の無い部品を換えてしまいがちだ。気を付けたい。


補足1
他のトラブルとして多いのは、リリースバルブ(純正ブローオフバルブ、エアバイパスバルブとも呼ぶ)の不調で、中のピアノ線が錆びなどで動作しなくなり、吸気圧縮した空気が常時リリースバルブに逃げてターボが効かなくなるというもの(ブローオフバルブの仕組みはこのサイトが非常に分かりやすかった)。
wagonr-007.jpg
この場合は、インタークーラー入口へ空気が出るはずなので、タービン不良でないことはすぐに分かる。


補足2
インタークーラー内部から古いエンジンオイルが出てきたのだが、これはターボ不良が原因ではない。
wagonr-008.jpg
ターボ車はついつい飛ばし気味なのと、低回転域ではターボラグでアクセルを踏み気味なので、どうしてもブローバイガスが戻ってきてしまう関係でこうなってしまう。

また、オイル交換時にエンジンオイルをMAXゲージギリギリまで入れたり、後からGRPやNNL690のような添加剤を入れると、オイルの入れ過ぎによりブローバイガスが出やすくなる。

普通車ではここまでにはならないのだが、軽自動車は排気量が小さいために色々とデリケートなところが多く、気を付けなければならない(単にスズキの品質の問題かもしれないが)。
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